「弘法大師」空海
「弘法大師」空海

高野山真言宗の宗祖「弘法大師」空海は、天長9(832)年の万灯・万華会(まんどう・まんげえ)の願文に

「虚空(こくう)尽き、衆生(しゅじょう)尽き、涅槃(ねはん)尽きなば、我が願いも尽きん」

と記されています。

 

つまり、「この宇宙の生きとし生けるものすべてが解脱(げだつ)をえて仏となり、涅槃を求めるものがいなくなった時、わたしの願いは終わる」との大誓願を立てられました。

 

わたくし達「真言宗」僧侶は、1200年前の平安時代に立てられたお大師さまの、このご誓願をしっかりと受け継ぎ、この世を「密厳仏国土」にするために、さまざまな社会福祉活動を展開し続けてゆきます

 

あわづ温泉守護 養老山「大王寺」では、毎朝、皆さまの「安心」と「成就」を心より祈念して「薬師法」の供養を捧げ、仏縁者とともに瞑想を続けております。

 

≪弘法大師「空海」の言葉≫

宗祖空海さま
宗祖空海さま

一度読んで、理解できなかったら、もう一度読んでください。

二度読んでも分からなかったら、何度も読んでください。

何度読んでも分からなかったら、また、別の日に読んでください。

きっと、理解できるはずです。

文殊(菩薩)の利剣は 諸戯(しょけ)を絶つ

 

◆諸経を含蔵せる 陀羅尼(だらに)なり

 

◆それ 仏法 遥かにあらず、心中にして すなわち近し

 

◆真如 ほかにあらず、身を捨てて 何(いずく)んか 求めん。

 

◆迷悟(めいご) われにあれば 発心すれば すなわち至る。

 

◆明暗(みょうあん) 他にあらざれば 信修(しんじゅ)すればたちまちに證(しょう)す。

 

◆哀れなるかな、哀れなるかな、長眠(じょうめん)の子。

 

◆苦しいかな、痛いかな、狂酔(きょうすい)の人(にん)。

 

◆痛狂(つうきょう)は酔わざるを笑い、酷睡(こくすい)は覚者を嘲(あざけ)る。

 

◆大般若波羅蜜多心経(だいはんにゃはらみったしんぎょう)といっぱ、すなわち これ 大般若菩薩の大真言三摩地(さんまじ)法門なり。

 

◆(大般若波羅蜜多心経を)誦持講供(じゅじこうく)すれば すなわち 苦を抜き 楽を与え、修習思惟(しゅじゅうしゆい)すれば すなわち 道(どう)を得 通を起こす。

 

◆如来の説法は一字に五乗の義を含み、一念に三蔵の法を説く。

 

◆賢者(げんじゃ)の説黙(せつもく)は 時を待ち 人を待つ。

 

『般若心経秘鍵』より